5月31日から新潟市で開催された第15回北陸道路舗装会議において、弊社 副社長 美寺寿人(国立研究開発法人 防災科学技術研究所 客員研究員)が、 「未利 用熱エネルギーの利用拡大に繋がる高熱伝導舗装の研究について」というタイトルの報文発表を行いました

2022年06月06日

 舗装材であるコンクリートやアスファルトの熱伝導率が2倍、または3倍に、つまり放熱能力を2倍、3倍に向上することができれば、次のような利点があります。例
えば、路面融雪施設における設計熱量の大きい厳寒地域や多積雪地域において、下水熱などの低温度エネルギーの利用を拡大することに繋がり、既存のロードヒーティン
グ技術の適用範囲の拡大や省エネルギー化に資するものと考えます。本研究は、融雪技術における熱エネルギーの効率的な利用に資するために、一般的な数値を大幅に上
回る高い熱伝導性を有する舗装材を開発することを目的としました。
研究では舗装材の骨材として、化学的に安定かつ高い熱伝導性を有するアルミナに着目し、コンクリートとアスファルトにおいて試験を行いました。本報文では、アルミ
ナの置換率により熱伝導率を一定の範囲内でコントロールできることを確認した試験結果概要と、このことがロードヒーティングの設計に及ぼす意義、そして実用化に向
けた取り組みを報告します。

高熱伝導舗装の研究について 未利用熱エネルギーの利用拡大に繋がる高熱伝導舗装の研究について