総合土木技術誌 「土木施工11月号」(2021.10.22発刊)に「高熱伝導コ ンク リート舗装に関する研究について」の記事が掲載されました
総合土木技術誌https://officespace.co.jp/intro/327/「土木施工11月号」(2021.10.22発刊)に、弊社 副社長 美寺寿人(国立研究開発法人 防災科学技術研究所 客員研究員)が、【特集:持続可能な社会の発展に貢献する土木技術(新たな連携)】の記事として、「高熱伝導コンクリート舗装に関する研究について」(未利用熱エネルギーの利用拡大のために、熱伝導率をコントロール)を寄稿しました。
内容
「もし、コンクリートの熱伝導率が2倍、または3倍に、つまり放熱能力が2倍、3倍になるとどういうことが起こるのでしょうか。」
例えば、路面融雪施設に関して、下水熱などの低温度エネルギーを利用することができなかった北海道において、未利用熱エネルギーを活用できるようになったり、既に下水熱などを利用している地域において、建設コストを低減できるかもしれません。
路面融雪施設のロードヒーティングにおけるコンクリート舗装の機能は、車両の荷重に対して放熱管を防護する耐荷機能と併せて、放熱管からの熱を路面に伝える熱伝導機能を有しています。一般的にコンクリートは熱伝導率が1.6W/m℃と言われています。
本研究は、融雪技術における熱エネルギーの効率的な利用に資するために、コンクリートの放熱能力を大幅に高めて、高い熱伝導性を有する舗装材を開発することを目的として始めました。
本稿では、コンクリートの熱伝導率を一定の範囲内でコントロールできることを確認した試験概要と、その熱伝導率の向上がロードヒーティングの設計に及ぼす効果についての考察を報告します。
(はじめにから 抜粋)
添付ファイル
広報用2021.11土木施工 高熱伝導コンクリート舗装に関する研究について
広報用2021.11土木施工 高熱伝導コンクリート舗装に関する研究について